Project #06
お店のはたらくを支える デジタルワークOS Heyman.

  • ✓お店にっとて持続可能なIT利活用基盤の構築
  • ✓業務タスクごとに乱立したツールの統合
  • ✓リアルでの価値提供を最大化するためのIT利活用

お店経営のAll in Oneアプリ『Heyman』

会社紹介

株式会社Daftは2019年2月に、代表の的場 慎一さんが神戸市で創業したIT系スタートアップ企業です。
過去、新型コロナウイルス拡大により休業中の飲食・小売業を支援するため、事態収束後に店舗で使えるチケットを販売する前払いサービス『ハロトコ』を運営。
先述のサービスを提供する中で、業務効率の問題など店舗運営における様々な課題に直面したことを機に、現在はまちのお店の経営課題解決に向け、有効なデジタルツールを集約させたSaaS『Heyman』の企画開発・運営に取り組んでいます。
※SaaS:Software as a Serviceの略。クラウドサーバー上のソフトウェアをインターネット経由で利用ができるサービスのことをさします。

代表の的場さん。オフィスのある『起業プラザひょうご』にて

本事業のきっかけ

コロナ禍や物価高の影響により、IT利活用があらゆる業界で注目されています。
特に、飲食、小売、アパレル、ヘルスケアなどのサービス業では、2030年までに500万人以上の人手不足が予想されており、労働生産性向上が不可欠となっています。
しかしながら、中小企業以下の規模では予算的に自社開発でのIT投資は難しく、会計、予約管理、在庫管理などの業務タスクごとに都度都度ITツールを導入するという構造が生まれています。
このため、導入ツールの数に応じて、サービスごとに管理、集計、データの結合、経理業務などの管理&運用コスト、固定費が積み上がる課題が生じています。
弊社は、これらの課題を解決し、お店が顧客への価値提供に集中できる環境を構築することを目指しています。

実証先店舗『ル.タナゴコロータス株式会社』店員さんとの談笑

本事業の内容

『Heyman』はお店運営に不可欠な業務タスクをノーコードでデジタル化するSaaSです。
具体的には、デジタル会員機能やポイントシステム、顧客の来店日や購入商品、会計情報などを一元管理し、オンラインマーケティングに役立てることができます。
本事業では兵庫県内の事業者に『Heyman』を導入、IT利活用によりお店を裏側からサポートする裏方としての役割を担わせて頂いております。
実証にあたり、2つの会社と連携しています。

1社目は、明石駅にほど近い老舗ホテル『株式会社グリーンヒルホテル明石』です。
歴史あるホテルでありながら、IT利活用をはじめとする新たな取り組みに意欲的である一方、様々なシステムを導入しつつ管理用に別途Excelを使用、利用者アンケートを紙で収集し、入力や集計作業に人手も時間も取られていました。
ツールの連携やデータの活用に関する課題感から『Heyman』導入により工数削減に繋がるか、また情報の一元管理による自動化とその後のマーケティング施策の実施を目的に導入いただいております。

2社目は、神戸市中央区と渋谷パルコ内にて古着店を営む『ル.タナゴコロータス株式会社』です。
ラグジュアリーブランドの古着を中心にN’enuphar等のオリジナルブランドも展開するセレクトヴィンテージストアです。
購買履歴や顧客情報の活用が十分でなく、顧客にあったサービス提供がしきれていないことに課題感を感じていました。
『Heyman』導入でキャンペーン等一斉配信機能の活用が可能となり、来店時には購買履歴等を確認しそれぞれのお客様にふさわしいコミュニケーションを提供。
集客からお店のファン作りにまで貢献できたら、と考えています。

お店に必要なデジタルツールを0円から
『Heyman』端末操作画面イメージ
端末を一緒に操作するオーナー

実証の成果

株式会社グリーンヒルホテル明石は、宿泊者様以外にも開放されているレストラン事業シャトーメールにて、主にデジタル会員機能とPOSレジアプリをご利用中です。
ウェブ上で顧客情報を収集・管理し、顧客属性/来店頻度/単価などこれまでブラックボックス化していた重要指標を可視化し、キャンペーンの構築から実施、改善までをワンストップで実現されております。

ル.タナゴコロータス株式会社では、何百人もの顧客情報を手書きで管理、管理が追いつかずうまく活用できていませんでした。
顧客管理のデータ化により、一斉に通知配信ができるようになるなど、業務の効率化が進んでいます。
また、マスクで顔がわからなくても来店記録、購入記録が確認でき大変助かっていると聞いています。
「オンラインで何でも買える時代だからこそ、来てくれるお客様に価値のあるサービスを提供し顧客化していきたい。次に繋がる顧客化のツールとして、これからも活用していきたいです!」タナゴコロ―タスの店員さんは笑顔で語ってくれました。

ひとりひとりに寄り添った接客サービスが可能に
『Heyman』で、お店の価値提供に集中を。

将来のビジョン

我々が目指す状態は「お店にとってあって当たり前、ないと困る。」そんな製品となることです。
インターネットではまだまだ実現不可能なお店の中で生まれるヒト・モノ・コトとの出会いや小さな幸せ。
それら全ては誰かが始めたお店というブランドがあるからこそだと考えています。我々IT系と呼ばれる企業群はウェブ上にサービスを構築し、お客様にもウェブを通じてサービスをご利用いただいています。
結果、全てがデジタル化されており、設計次第でデータの蓄積、解析、統合、自動化、活用などほぼ自由自在に実現可能です。
一方でリアルを主戦場とするお店では、まずデジタル化を実現していく段階です。
既存の枠組みに捉われず、今お店の基盤を0から構築するのであればどうするかという問いと向き合い、どのようにリアルでの価値提供最大化を実現する仕組みをお店へ実装するかを日々模索しています。
そのために当事業をはじめ、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルからも資金調達を行いました。
今後も「お店にとってあって当たり前、ないと困る。」そんなサービスを目指して進んでまいります。

photo:大亀京助

<会社プロフィール>
株式会社Daft

●住所
〒 650-0035
兵庫県神戸市中央区浪花町56 起業プラザひょうご内

●事業内容
お店のはたらくを支えるデジタル Work OS Heyman の企画・開発・運営

●HP
https://lp.heyman.cloud/