——ダブルノットの今後の展望や考えていることがあれば教えてください。

高林 今回の地域IT人材育成事業を通して、結果的にセミナー終了以降に3社と個別に面談をさせてもらいました。今まさに事業者様とEC店長の希望者に向けた人材研修プログラムの実施に向けた打ち合わせをしています。実践を大切にしているので、インターンシップ形式で当社の仕事に関わって学んでもらえるよう準備に取り掛かったところです。

当社は外に商いを持っていくという考えで「地産外商」という言葉を使って、ITを活用して地域の課題解決をしていくことに注力していきたいと思います。

ダブルノットの事務所は、旧小学校を活用して誕生したコミュニティ複合施設「隼Lab.」にあります。他業種の方と交流できる場所だからこそ、さまざまなヒントを得て事業が展開できています。

高林 少子高齢化で人口減少が進むことがわかっている中で、地域内だけで地産地消をしていてもジリ貧になることは、誰もが理解しているところだと思っています。日本の自治体の仕組みとして、基本にあるのは地産地消の考え方です。決して否定するものではありませんが、そうはいっても世の中が変化していくなかで、変えていかなければいけないと思っていますね。

 

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ダブルノットは、バイカーの聖地・隼駅からすぐのコミュニティ複合施設「隼Lab.(はやぶさラボ)」の中に事務所があります。施設内には、オフィスやコワーキングスペースなどのビジネスコミュニティとカフェやセレクトショップ、訪問介護ステーションなどの地域コミュニティが融合しています。そんな環境の中で、ダブルノットの店長たちは次々と活躍を見せています。

高林さんの人材育成への想いや考え方から、さまざまな人が交錯する面白さや可能性を感じられます。ダブルノット流の地域で活躍できる人づくりは、きっと地方に暮らす人、これから暮らそうと考えている人たちを前向きに後押ししてくれることでしょう。

text:Asuka Kusano photo:霜田直人

 

<会社プロフィール>
株式会社ダブルノット

●住所
〒680-0404
鳥取県八頭郡八頭町見槻中154-2
隼Lab.

●事業内容
・EC事業コンサルティング、構築、運営
・WEBサイト構築、運営

●HP
https://doubleknot.co.jp/