——今回の事業に参加されて、淡路島にとっても御社にとっても一歩を踏み出す機会になったのですね。今後の展開はどう描いているのでしょうか?

福山淡路島をブランディングするため、まずは国内でもやれるべきことはやりたいと思っています。淡路島の生産者たちとECで海外展開を加速させるにしても、国内向けの展開でトライアンドエラーを繰り返して一緒に成長し、海外展開をしやすくできたらと思っています。

まだサービスを開始したばかりで実装ができていませんが、「淡路堂」を通して消費者と生産者が直接交流できる仕組みも入れていこうと考えています。生産者にとってファンづくりやフィードバックを得て、よりよい生産物をつくることにつながります。友達の農家さんの野菜を買っているという感覚になる消費者が増え、淡路島のファンが増えていったらいいなと思っています。

事務所の窓から見える穏やかな海の景色に癒されます。福山さんらスタッフは、休憩や行き詰まったときに、さっと海に行ってSUPで遊んだり、散歩をしたりして切り替えをしているのだそう。

——2021年に移住されたばかりの福山さんですが、お話を聞いているとすでに淡路島での生活が馴染んでいるのがうかがえます。「淡路島の人」という印象です。

福山 「人」が淡路島で一番の資源だと思っています。消費者は商品を誰がつくっているのかを気にするようになってきました。島の人たちの魅力をどのように見せられるか、「淡路堂」で世の中に出して終わりではなく、そこから島に訪れて交流をしてもらい、帰ってもその交流が続いていくという循環が生まれるようにしたいですね。

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マルクファミリーの事務所は、海岸が見えるロケーション。ちょっと仕事が行き詰まったら、海に出てSUPをして遊んだり、海岸沿いを散歩したり——。福山さんは、朝夕に近くの温泉に入るのが日課なのだそう。自身が淡路島を満喫しながら、ビジネス視点で提案するからこそ、地元の理解も得られ事業展開ができているのでしょう。

地方から日本を変えられる。そんなワクワクを感じさせるマルクファミリーの取り組みから今後も目が離せません。

text:Asuka Kusano photo:冨樫実和(だしフォト)

 

<会社プロフィール>
マルクファミリー株式会社

●住所
〒656-0022
兵庫県洲本市海岸通1-7-19 2F

●事業内容
・モバイルサウナ開発運営
・ツーリズム型グルメサイト開発運営
・自治体/地方企業 DX支援・地方副業コーディネート
・島内遊休地オールキャンプサービス

●HP
ttps://www.mulkfamily.co.jp/